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最適化について その2  フェニックス2016/11/01 (火) 20:39  
基本的に、エンジンのボアアップは邪道と言える。ひと昔前の空冷エンジンにありがちの、シリンダーが焼き付いて、やむを得ずボーリングしてオーバーサイズピストンをぶち込むという荒業があった。その結果としてボアアップ、排気量がアップすることになった。

バイクメーカーは、ノーマルのエンジン性能に合わせたフレーム、ブレーキ、サスペンションを総合的にバランスさせている。

エンジンをボアアップすれば、発生する馬力・トルク共アップするが、当然他の箇所にしわ寄せが来る。

例えば、スズキのビッグスクーター、スカイウェイブは250ccと400ccの外観はほぼ同じだが、250ccのフロントブレーキは径260㎜のシングルディスクに対し、400ccは260㎜のダブルディスクにして制動力のアップを図っている。

また鋼管フレームも250ccと400ccの外径は同じだが、400ccは250ccに比べ肉厚の鋼管を使って、車体剛性をアップさせている。

アドレスもしかり。エンジンを156ccにボアアップして、発進加速、最高速ともアップは当然。

その代償は、振動の大幅な増加、制動力不足、エンジンの連続高回転走行で、油温の上昇によるエンジンの熱ダレ&パワーダウンに見舞われることになった。

対策として、フロントディスクブレーキの径の拡大、キャリパー交換、リアブレーキシューの強化タイプへの交換、オイルクーラーの追加を行った。

振動対策としては、スタビライザーやパイプフレーム追加などがあるが、最終的に振動をノーマル並みに抑えることは不可能だった。メインのフレーム自体が排気量増大に対し、細すぎるためだ。
その3に続く。
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